「NHK国内番組基準」という、NHKが「番組制作の憲法」としている内部文書があります。
1959年7月に制定されました。
「現行・密約付き日米安保条約」の改定交渉と平行していた時期です。
「NHK国内番組基準」の第2章第5項に「報道番組」の以下のような基準があります。
第5項 報道番組
- 言論の自由を維持し、真実を報道する。
- ニュースは、事実を客観的に取り扱い、ゆがめたり、隠したり、また、せん動的な表現はしない。
- ニュースの中に特定の意見をはさむときは、事実と意見とが明らかに区別されるように表現する。
- 災害などの緊急事態に際しては、すすんで情報を提供して、人命を守り、災害の予防と拡大防止に寄与するようにつとめる。
- ニュース解説または論評は、ニュースと明確に区別されるように取り扱う。
その結果、以下のような放送法違反が日常化しています。
- ニュースなど報道番組で、与党・多数党偏重、対立する論点の軽視・無視・排除が基準となっている
- 2009年5月31日の「日曜討論」では、与党(自民)の「敵基地先制攻撃容認論」の論点を中心に討論がおこなわれ、対立する論点が排除された
これは、NHKが国民および国際社会をだますための役割を米国が日本に負わせ、日本がそれに協力した結果となっています。
NHK解説委員の一人、島田敏男氏は、日米には「共通の価値観があり、日米同盟は重要」といって、対立する論点は排除しています。
密約付き条約も、「NHK国内番組基準」もまだ廃棄されていません。
財政・年金・くらし・平和の危機化も進行中です。
改善が必要です。
⇒ 公平な放送を!
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